今回は2025年のスタートにふさわしい、宇宙を舞台にしたとびきりワクワクする体験をご紹介します。その名もSpace Selfie(スペース・セルフィー=宇宙での自撮り)。
これは、米国の人気YouTuberマーク・ローバー氏とクランチ・ラボ社、そして宇宙企業レッドワイヤー社等がタッグを組んで実現したプロジェクトです。宇宙に興味がある人なら見逃せないこのプロジェクト、あなたも自分だけの宇宙体験を味わうチャンスです!(画像はイメージです)
Space Selfieは、人工衛星SAT GUS(サットガス)を使い、地球を背景に自分の写真を宇宙空間で撮影できる、世界でも類を見ないユニークなサービスです。このプロジェクトの目的は、宇宙とテクノロジーへの関心を広げること。そして、若い世代にSTEAM(科学、技術、工学、アート、数学)の魅力を伝えること。クランチ・ラボ社の教育的なビジョンとレッドワイヤー社などが提供する宇宙用カメラや小型衛星技術のコラボレーションにより実現したプロジェクトです。宇宙空間で写真を撮影する仕組みを作るだけでなく、それを誰もが体験できる形で提供している点が画期的といえるでしょう。
現在、Space Selfieは参加受付中です。2025年初旬に人工衛星SAT GASが打ち上げられ、その後撮影が始まります。
参加手続きはとても簡単で、次の4ステップです。
1. 専用ページにアクセス及び登録
Space Selfieの公式ページにアクセスします。プロジェクトの詳細や手続きが分かりやすく説明されています。
2. コードを入手
Space Selfieに参加するためのコードを入手します。日本在住の方は、STEM教育活動への寄付(30USD=約4,700円)またはクランチ・ラボ社のサブスクリプションサービスに登録することでコードを入手できます。
(注記: Space Selfieは、撮影ミッションを確約するものではありません。 あくまでも「STEM教育活動への寄付」もしくはクランチ・ラボ社の 「サブスクリプションサービス」の附属サービスです。 したがって、宇宙空間での画像が撮れないような不具合が起こっても、Space Selfie への申込み金額は返金されません。)
3. コードを入力しセルフィー写真をアップロード
指定のフォームに名前、メールアドレス、コードを入力し、写真をアップロードします。加えて、撮影タイミング(例:人工衛星が自宅の上空を飛んでいる日中に撮影希望)を入力して準備完了です!
4. 宇宙で撮影された写真を受け取る
アップロードした写真は人工衛星SAT GUSに送信され、地球を背景に撮影されます。その後、写真データはあなたの元に届けられます。
人工衛星SAT GUSは、一日あたり約1,000枚の写真を撮影します。応募枠は先着順で限りがあるため、早めに登録するのがおすすめです。
宇宙で写真を撮影するなんて、一見するとSF映画のようですが、実は先端技術を上手く組み合わせて実現しています。例えば…
小型衛星×宇宙用カメラ×Google Pixelのスマートフォン
人工衛星SAT GUSの本体は、小型衛星「キューブサット」です。キューブサットとは寸法と形状が標準化されているキューブ型(立方体)の人工衛星です。部品には民生品も活用されており、キューブサットを活用することで衛星開発にかかるコストを抑え、開発期間を短くすることができます。SAT GUSはそんな小型衛星に、宇宙用カメラとGoogle Pixelのスマートフォンを搭載した構成になっています🛰そして地球を周回しながら、指定されたタイミングでスマホにあなたの写真を表示して、カメラのシャッターを切り、美しい地球を背景にした写真を撮影します。これで宇宙での自撮り風写真の完成です!使用するカメラは2022年の月周回ミッション「アルテミスⅠ」でも採用された、宇宙用の高解像度カメラです📸
詳細はマーク・ローバー氏のYOUTUBEチャンネルで分かりやすく解説されています。
Space Selfieプロジェクトの発案者は、米国人のYouTuberマーク・ローバー氏。彼は元NASAエンジニアであり、現在はYouTuber兼CrunchLabs社の経営者です。自身のYouTubeチャンネルでは科学やエンジニアリングをテーマにした動画を投稿し、チャンネル登録者数は6,000万人を超える人気ぶりです。
Space Selfieのための人工衛星SAT GUS(サット・ガス)。その名前の由来は、SATがSatellite(人工衛星)の略。そしてGUSはPhat Gus(ファット・ガス)という名前のリスのキャラクターから来ています。Phat Gusはクランチ・ラボ社のマスコットキャラクターで、世界一ふさふさした尻尾をもつアスリート兼物理学者という多才なリスです!自分の名前がついた人工衛星が打ち上げられるなんてPhat GUSも喜んでいるでしょうね。
SAT GUSは、2025年初旬にアメリカ・カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から SpaceX社のファルコン9ロケットで打ち上げられる予定です。その後、地上から約600 km上空で放出され1~3年間の撮影期間を経て、最終的に大気圏で燃えつきる計画です。
● 宇宙に興味がある
宇宙好きにはたまらない体験です。あなた自身はもちろん、宇宙好きな家族や友人がいるなら最高のプレゼントになるのでは?
● SNS映えを狙いたい
撮影された写真はSNSにアップするのにぴったり。友達やフォロワーを驚かせること間違いなしです!(むしろ信じてもらえないかも!?)
● STEAM教育に関心がある
このプロジェクトは単なる体験に留まらず、教育的な意義も持っています。実際、マーク・ローバー氏のYoutubeチャンネルでは、このプロジェクトの詳細や人工衛星の開発過程、使用されている技術について分かりやすく解説されており、教育イベントで活用するのもおすすめです。
2025年のスタートを、この特別な体験で彩ってみませんか?
Space Selfieは、宇宙をもっと身近に感じることができる素晴らしい機会です。あなたの写真が地球を背景に宇宙で輝く瞬間は、きっと一生の思い出になるでしょう。
詳細はSpace Selfie公式サイトでチェックしてみてください。
Sources
- Space Selfie公式サイト
- Redwire社プレスリリース
- YOUTUBEチャンネル "Mark Rober" 『世界初!宇宙からの自撮り写真!』