AI-Boxは、ICE Cubesの中に搭載された、非常に高度な機能を持ったデータ処理装置です。軌道上でのデータ通信・処理のインフラとして、さまざまなミッションをサポートしてくれると期待されています。
　その大きさは、なんと1ユニットサイズ（10 cm×10cm×10cmの立方体）！の手のひらサイズながら、NVIDIA Jetson Xavier NXベースのコンピュータや、500GBのストレージ、温度系や加速度計等の様々なセンサなどが搭載されています。ICE Cubes内外の装置との通信機能も備えており、外部機器をモニターしたり、コマンドを送信したりといったことが可能です。

具体的なユースケースとしては、例えばソフトウェアのデモと検証、組み込みとエッジコンピューティング、画像処理、物体検出、音声処理などが挙げられます。試験運用が完了した段階（2022年11月現在）ですが、今後様々な利用が期待されています。
AI-Boxが、あなたの装置のデータ処理も通信も、全てサポートしてくれるかもしれません。性能が足りず諦めていた機能も、AI-Boxなら実現できるかもしれません。ミッション成功のために、AI-Boxを利用してみませんか？

Source: AI-Box for AI/ML on ISS（英語サイト）

このサービスを提供する企業、スペース・アプリケーションズ・サービス社は、創業1987年、ベルギーに本社を構える、ヨーロッパ随一の実績をもつ宇宙企業です。米国ヒューストンに子会社Aerospace Applications North Americaがあり、主にヨーロッパと米国でサービスを展開しています。

企業担当者より日本の皆さんへご挨拶！
「日本やアジアのさまざまな業界の企業や組織と協力し、宇宙と非宇宙の両方の市場で新しいアプリケーションとサービスを実現することを楽しみにしています。」