洗練されたデザインが目を惹くCubeLab™（キューブラボ）。家のインテリアとしても馴染みそうなこのキューブは、実は、国際宇宙ステーション（ISS）で、研究開発を繰り返し行うために標準化されたプラットフォームです。1U（10cm3）を標準サイズとするCubeLabs™は、2U、4U、6U、9Uと拡張可能で、さまざまな科学実験やサブシステムに使うことができます。細胞培養、薄膜製造、タンパク質ベースの人工網膜製造、流動化学、組織チップ、植物科学、微生物学の分野で、すでに150以上の研究が開始されています。あなたの専門分野、業種も含まれているでしょうか？

CubeLab™（キューブラボ）は、実験室を両手で持てるほど小さく縮小したようなものです。ISSで研究開発に利用できるスペースは、地上の実験室よりもかなり制約が多く、質量、容積、電力、クルーの時間はいくらでも使えるものではなく、大変貴重です。この制約に対処するため、CubeLab™（キューブラボ）は、地上の実験室の機能を10cmのCubeLab（キューブラボ）モジュールに凝縮して提供します。

宇宙で細胞を培養し、その過程をリアルタイムで観察したい場合、オプションのサブシステム（培養液、顕微鏡、温度制御装置、フライトコンピュータなど）をCubeLab™に搭載すれば、打上げ準備が整います。あなたがすべきことは、細胞を準備することだけです！この宇宙実験は、ISSで自動制御により実行されます。

CubeLab™は、NASAが示すTechnology Readiness Levelの最高レベル９(※)を獲得しています。
最近の成果としては、米国ミシガン大学との共同研究により、骨粗鬆症とその罹患者数をより深く理解する研究が行われました（微小重力下での骨芽細胞による細胞のメカノトランスダクションについての研究）。
もっと身近な話としては、世界的に有名なビール会社であるバドワイザーが、2020年に微小重力環境で栽培された大麦の種子の発芽と苗の成長を評価するために、CubeLab™（キューブラボ）を使用しました。
CubeLab™は、宇宙の力を利用して地上での研究開発を進めることに関心のある顧客にとって、宇宙での実験をより身近で手頃なものにします。

(※)レベル9とは、ミッションの成功により「フライト実証」された実際のシステムであることを意味します。

Space Tango（スペース・タンゴ）社は、米国ケンタッキー州を拠点とするスタートアップ企業です。現在は、微小重力下での健康と技術製造を追求する自動化システムの業界リーダーでもあります。2017年以来、NASA宇宙法協定を通じて、Space TangoはISS上で反復的な研究開発と製造をサポートする施設を提供しています。同社は、確立されたアプローチを通じて、多様なパートナーやコミュニティと協力し、人類のために貴重で変革的なソリューションをもたらします。宇宙環境を利用した製品生産への活路を切り開いています。

企業担当者より日本の皆さんへご挨拶！
「皆さんが宇宙で科学実験・研究を行いたいと思った時、CubeLabsはお役に立てるでしょう。皆さんからのご連絡をお待ちしています！」

Source:（英語サイト）
https://spacetango.com/cubelab/
https://www.issnationallab.org/space-tango-research-in-a-box/
https://www.issnationallab.org/space-tango-alpha-space-university-adelaide-pharmaceutical-stability-ng14/
https://www.issnationallab.org/u-s-national-laboratory-research-geared-for-(spacex-commercial-resupply-services-mission-to-the-space-station/
https://spacetango.com/latest/missions/crs-27-payloads/